気象予報士を目指す人は増えていますが、その低すぎる合格率と高い難易度の壁に阻まれている人は多いようです。

気象予報士の国家試験合格率

スポンサード リンク

気象予報士を目指す人の数は増え続け、初回の国家試験から20回を数えるうちに、その受験者数は倍以上に膨らんでいます。そして、気になる合格率は、なんと驚きの6%前後!気象予報士は、最も難易度の高い国家試験として知られています。この国家試験は、一度合格すれば、更新は不要で、ずっと資格を保有できます。高倍率を勝ち抜くためには、学科試験と実技試験の両方に合格しなければなりません。一般的には学科試験が約80%、実技試験が約70%程度の正解率が合格ラインになると言われています。気象予報士試験の直後には、方々で解答速報が流れますが、学科試験、実技試験ともに、模範解答は次回以降の気象予報士試験の受験者にとっても大変気になるところです。

気象予報士の仕事

気象予報士の国家試験に合格したら、資格取得は出来ますが、そのまますぐに気象予報の業務をすることは出来ません。国家試験に合格したらまず最初に、気象予報士としての気象庁への登録が必要になります。気象予報士の予報業務には制限があり、全国各地の天気予報など、広範囲に渡る気象予報や、警報や注意報を伴う危険な気象の予報などは出来ないことになっています。これらの予報は全て気象庁が発表することになっています。気象予報士は、気象庁の保有している気象観測データに基づいて予報することになっており、一般にそれらのデータを公開することが、気象予報士の重要な業務です。また、予報発表は、資格保有者だけに限られている業務ではなく、気象庁および気象庁からの委託にて作成された予報内容を発表することは、資格がなくても可能です。

難関!気象予報士の試験

最も難易度の高い国家試験として有名な気象予報士の試験ですので、資格スクールで学んで国家試験に臨む人が大半を占めます。中には自力で試験勉強に励むひともいますが、参考書やテキストを読んで独学でマスターするのは相当の努力が必要です。独学で学ぶ際には、近くに気象予報士の資格保有者がいる場合は比較的スムーズでしょうが、それ以外だと長い道のりを覚悟した方がいいかもしれません。5%とも6%とも言われる低い合格率ですが、難易度の高さには理由があります。気象の予報は、単に雨か晴れかなどを発表するだけではなく、気象災害の情報の提供など、情報取得者の生命にもかかわる重要な業務を行います。また、天候によっては農業、林業、水産業などの運営や、活動予測の目安にもなります。商品の売れ行きにも影響します。気象予報士はそういった様々な責任のつきまとう重要な業務です。